今年はオーストラリアでの活動からスタート

ピーターキロフの繋がりで出会えたサッカーを超えたアスリートたちとの会話は、
日本でもアスリート育成や教育という分野で貴重なものになるでしょう。

シドニーとメルボルンでは様々な人と過ごしましたが、その中でも特筆すべき方が2名。
一人は柔道で7度、ブルガリアでチャンピオンになった女性。
ご主人もトラックサイクリング選手で、ブルガリアのチャンピオンでオリンピックにも出場したというスポーツカップル。
引退後はオーストラリアに移住し、今ではオーストラリアとブルガリアを気ままに往来している生活。
スポーツで鍛え上げた精神力は、移住先で理不尽な事や大変な事があっても決して屈しない力になっているという話は心に刺さりました。

そしてもう一人の男性は、ウエイトリフティングで1976 年〜1984年の間に、サマーオリンピックで2個の金メダルとヨーロッパ大会で5個の銀メダルを獲得した男性。
18回の世界記録を樹立し、その中のスナッチという種目では今も世界記録のままギネスに載っているということです。
日本にも招かれて行ったことがあると語ってくれたその穏やかな笑顔は、種目と記録からは想像が出来ないほど柔らかい雰囲気が漂う紳士でした。

プロのアスリートを目指す日本の若者に何かアドバイスをいただけますか?との問いに、「自分の置かれた環境や周りの人に常に感謝をすることと自分を信じること」という言葉をいただきました。

会社名を「国際アスリート育成協会」と命名した時に目指していた哲学を、改めてここオーストラリアで出会ったメダリストたちが思い出させてくれたような気がします。