ハーバード大学で特別講師を務める
前回のコラムでは、60歳でハーバード大学大学院のファイナンス専攻を修了したことをご報告しました。
プロのサッカー選手や監督になっていなければ、ウオール街で働くことも夢の一つだった私が、ハーバード大学を卒業できただけでも幸せだったのですが、卒業後、大学からお声がけをいただき、ゲスト講師として特別講義をすることになりました。
世界屈指の大学だけあって、教授陣は皆非常に優秀で、どの先生からも多くのことを学びました。その中でも、私が特に尊敬しているのがドクター・マーバーです。
そのマーバー教授から、「スポーツのグローバルビジネスについて講義をしてみないか」とお誘いいただき、講義を行いました。

講義では、世界のサッカービジネスの比較やFIFAの役割、選手報酬のあり方、そしてAIの発展によってスカウティングがどのように変化しているかなどについて話しをしました。
教授によるスポーツビジネスとファイナンスの講義の中で、私自身の少しユニークなキャリアをQ&A形式で紹介し、最後に学生の皆さんから寄せられたさまざまな質問に答えました。
講義の最後に、教授から「君は子どもの頃から今日まで、ずっと夢を実現し続けている人生を歩んできたようだね。」
その言葉を聞いたとき、私は改めて気づかされました。
夢は、一つ叶えたら終わりではありません。
新しい夢を持ち、挑戦し続ける限り、人生は何歳からでも広がっていくのです。
まさか60歳を過ぎて、ハーバード大学でゲスト講師として教壇に立つ日が来るとは、現役時代には想像もしていませんでした。
だから私は、サッカーに打ち込んでいる子どもたちに伝えたいのです。
サッカーだけを学ぶのではなく、勉強もしてください。本を読み、世界を知り、語学を学び、多くの人と出会ってください。そのすべてが、必ず将来の自分を助けてくれます。
そして親御さんにもお伝えしたいと思います。
子どもたちの可能性は、ピッチの中だけではありません。スポーツと学びは決して対立するものではなく、お互いを大きく成長させる力があります。
私は、サッカーと学業、その両方に挑戦し続けてきたからこそ、現役を終えた今も世界中で新しい挑戦を続けることができています。
人生は、一つの夢を追いかけるものではありません。
夢を持ち続ける人に、年齢は関係ない。
次の夢に向かって挑戦する勇気さえあれば、人生はいくつになっても新しい景色を見せてくれると、私は信じています。



