ハーバード大学院卒業
日本ではまだ学業かスポーツか?という選択を迫られる子どもたちが大勢います。
「サッカーばっかりやってないでもっと勉強しなさい」と言われ、受験のために大好きなスポーツを長期間休む子どもたちも大勢います。
なぜそんな選択を強いられないといけないのか?
「文武両道」という言葉は空に消えていくシャボン玉のように聞こえてしまいます。
私は4歳の時にプロサッカー選手になると決め、アカデミーで厳しい練習をしながらプロになり大学を卒業。プロ選手として活躍した後は大学院に進み、監督になりました。
そしてハーバード大学から奨学金をもらい、サッカー選手として留学が決まるも、アメリカ到着後入学直前に試合中に骨折し、奨学金がもらえなくなり別の大学に進みました。
時はたち、25年後、私は再びハーバードに挑戦し合格しました。
若い時はスポートと学業、今回は仕事と学業の両立です。決して簡単ではありませんでした。
地球の裏側で大学の授業を取るということは、ヨーロッパ滞在中には朝の3時から2時間のクラスや、仕事でクラスが取れない学期など、卒業には4年かかりました。
ハーバード大学の卒業率は極めて低く、私の専攻したファイナンスの卒業率は4%。
つまり100人中4名しか卒業できない中、60歳という年齢で成績優秀な者にだけ与えられるDean’s List 「成績優秀者名簿」に選ばれたことは大変光栄です。
4歳でも60歳でも、大事なことは自分が何をしたいのか?自分が生き生きできる時間はどんな時なのか? それが発見できた時、人は幸せになれるのではないか?ということです。
また何かを達成する時に、必ず何かを犠牲にする必要はないということです。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがありますが、必ずしもそうではありません。
両方に情熱を持ち、努力をすれば達成できることもあり、時には両方必要な時もあります。
必ず一つを切ることはないのです。
最後に、「未来は隣にいる人で決まる」ということです。
人生は自分が選んだ周りの人の影響で大きく変わります。
この4年間、辛い時期を過ごしていましたが、それでもゴールに辿り着けたのは、素晴らしい人たちが周りにいたからです。
成績優秀で頭脳明晰というだけでなく、人として心から信頼でき、尊敬でき、優しく、思いやりがあり、情熱的なクラスメートや、教授や、家族や、友人の、「素晴らしい仲間」の存在が、自己成長と困難を乗り越える力になったのです。
人生は一度きりです。何歳になっても学び続ける姿勢を持ち、新しい挑戦を恐れず、自分らしい人生を歩んでいく。そんな前向きな一歩を踏み出すための、小さなきっかけをみなさんにお届けできればと願い、サッカーとは違う話題ですが、今回のコラムに想いを綴らせていただきました。




