ロンドンサッカー留学「百聞は一見にしかず」
海外に出たからと言って突然技術が向上するわけではありません。
しかし世界は広い。何世代もスポーツならサッカーだけを観てきた国の人たちと過ごすこと。全てを犠牲にしてプロのサッカー選手になることだけを5歳の時から考えている子どもたちと試合をすること。生活の中心にフットボールという文化が存在する国で身を置くこと。その体験の深さは計り知れません。
そんな経験をして帰国した選手からの感想文がJYFAに届きました。
元々この選手と出会ったのはハワイでのアーセナルサマーキャンプでした。
その後JYFA選手育成コースに通う彼の成長を見てきましたが、去年再びハワイのキャンプに参加してくれた時、意識の高さと自分への厳しさを持っている選手だということを改めて感じました。
トレーニングの最中にふざける選手がいたら、涙を流して抗議をする。
トレー二ング後の自由時間、友達と楽しくプールで遊んでいる時でも、時計を見て、「もう僕プールから出る。」とさっさと上がり、しっかり服を着こみ、暖かくして身体を労わる切り替えの速さとプロ意識。
コーチが見ているからではなく、親に怒られるからでもなく、自分がプロになるために、何を今するべきなのか?という問いかけを毎日、毎時間、毎分している選手です。
そんな彼がロンドンに行くことになった時、いったい何をつかみ取り、何を肌で感じ、どんな刺激を受けて帰ってくるのか、とても楽しみでした。
4月から小学校6年生になる、まだまだ子どもらしい文章ですが、一つひとつの経験と時間が、この選手の中で貴重な体験であったことを物語ってくれる内容です。
2016年3月12日から9日間、お父さんと一緒にイギリスの首都、ロンドンに短期留学に行きました。
僕がとても記憶に残っていることは4つあります。
1つ目は、サムライで参加したリーグ戦です。なぜかというと日本では、うまく体を入れてボールをとれたところがそのリーグ戦では、ボールがうばえなかったからです。
あと相手の選手は、あまり技術が高くなかったけれど一対一の時に、なぜか押し切られるという事が何回かありました。
2つ目は、レイトンオリエントというアカデミーの練習参加です。そこでは、他のチームとは違いレベルが高く何もかもがすぐれていました。
全員負けず嫌いです。試合に勝つと全員でよろこんで負けたら泣くというか、涙目になります。僕も負けず嫌いですが、それ以上に負けず嫌いでした。
3つ目は、練習のあとに行ったパブです。
パブではいついってもサッカーの試合をやっていてサッカーファンがよくきます。
僕は3回行きました。
日本にはこういう場所があまりないので驚きました。
4つ目は、生で観たプレミアリーグです。
僕は、レスターVSクリスタルパレスを観にいきました。
場所はもクリスタルパレスのホームであまり大きくないスタジアムでしたが歴史を感じる雰囲気でした。
応援も、日本より思いっきりしていたのでイギリスの方がはげしいと思いました。
この9日間のイギリスでの経験がとても貴重な時間になりました。
絶対にまたイギリスに行きたいと思います。
JYFA選手育成コース 5年 溝田大和