サッカー留学

海外でサッカーをしたいと夢見る日本人選手は大勢います。
しかし言葉も文化も違う国で実際に住み、現地の選手たちとプレーし続けることは決して簡単なことではありません。
それでも大好きなサッカーをするため、力強く海外を選ぶ卒業生たちがいます。

スペインから一時帰国中の選手とアルゼンチンから帰国した選手から、トレーニングを受けたいと頼まれ、温度が少し下がる夜に、東京でプライベートレッスンを行いました。
ヨーロッパを離れてから、世界中の様々な国で選手やコーチの育成に携わってきましたが、大きく成長した二人が、また教えて欲しいと声をかけてくれることは嬉しいことです。

スポーツは、アメリカではエンターテイメント、ヨーロッパでは文化、日本では教育とよく言われます。
エンタメと聞くと遊びだと連想されるかもしれませんが、国を挙げての巨大ビジネスであるため、完成度を上げるためには計り知れない労力と時間とお金が投資されています。
一方ヨーロッパでは、スポーツは決して切り離して考えることが出来ない毎日の生活そのものであり、国民性が顕著に反映する文化でもあります。
そして日本では、変わりつつありますが、一般的にはスポーツは教育の一環とみなされ。その教育の定義は“しつけ”です。

ルールに従い、言われたことをしっかり守る。協調性という意味では良いかもしれませんし、答えが一つの状況では上手くいきます。
ジグソーパズル型の教育を受けてきた日本人は、確実にパズルのピースを正しい位置に嵌め込むことで、一つの物を完成していく力を持っています。
一方、これからはレゴ型の思考を持つことも重要です。
自分で独自の発想を元に作り上げていく力です。試行錯誤しながら積み上げては崩し、また積み上げていくという、楽しみながら、よりユニークな、そして以前にはない結果を生み出していく、周りと違う発想をよしとする思考が成功の鍵とも言われ始めています。
そんなことをサッカーを通じて、海外で学んでいってくれると嬉しいと感じた再会でした。